店主が家具好きのため、ラシイスタジオの額、いい作りのものを取り扱っております。
写真は飾るもの、という考えを学んだのはアメリカで大学生をしていた頃。その時のホストファミリーに赤ん坊が生まれて、我が子の写真を撮るお父さん。後日、大きいフレームに入った写真、それはお父さんとお母さんと小さい赤ちゃんの手が重なったモノクロ写真をリビング正面の壁に飾っていたのでした。毎朝毎晩目に入る美しいモノクロ写真・・・。日本人の私の価値観だと、飾るものは絵という認識だったんですが、写真もイケてるぞ。と感じた体験でした。
そして、良い額に写真を入れる、というのを教えてもらったのがまだカメラマン駆け出しの10数年前。国内外で活躍されている写真家石塚元太郎さんのオリジナル写真を手に入れた時に、「これを持って額屋に行って額装してもらってきな!色々勉強になるから」と石塚さんに金言を頂き、その時の僕は正直、「IKEAの額でいいじゃん」・・と思いながら額屋に行ったことが始まり。
湘南から第3京浜を抜け、辿り着いたのは住宅街にあるアート店。重たいドアを開けると、店主と店員、というより師匠と弟子といった雰囲気の方々が、幾多のアートワークと額に囲まれいたのでした。日頃一線の芸術家相手に商売している額屋店主に、場違いな額素人の私は手ほどきを受けながら、写真の余白の使い方、フレームの種類を指示いただき、スペシャルな1台の額をオーダー。後日、額装されて届いた写真は、この額に収まるのを待ち侘びていたように、なんとも居心地良く収まっているのでした。質感、空気感、良いものには良いものの雰囲気が纏わりついているような感動を覚えた記憶があります。
写真は飾ってナンボ、しかも良い額に収めた形で。という結論に至った僕は、これが正義と言わんばかりに、額にこだわっています。スタジオを始めた時に知り合った家具屋さんに一つ一つ作ってもらいながら、スタジオでは僕は一枚一枚額装してお渡ししています。アートワークを飾るほどは堅くなく、家族写真に適した抜け感と柔らかさが感じられる額です。各種サイズ、各樹種ございますが、在庫がない時もあるのでご容赦を。
上の石塚さんは氷河やパイプラインをモチーフに撮影をされている写真家さん。国内でも展示などされているので、是非行ってみてほしいところ。めちゃくちゃ良いです。それ以外、言葉が見つかりません!